6/08/2024

佐瀬茶楽 自由律俳句集『こぼれ菜』(昭和59年)を読んで

佐瀬茶楽 自由律俳句集『こぼれ菜』(昭和59年)より、選り好みの句をいくつかメモ。素朴な句群の中に、突然その事象のふところに飛び込んでいくような句が見られた。そしてそのような句は捨て身ではなく、あくまで平静、であった。


風あるけばある

マッチの火に見えるとおい浴衣

つまんで水から食べるいちご

水蓮にきてからだあまる鯉




6/02/2024

自由律俳句『青穂』2024年5月号 no.52 掲載5句より抜粋

 

呼び声に 蜆先んじる


preceding the call,

a freshwater clam

exists



(自由律俳句『青穂』2024年5月号 no.52 掲載5句より抜粋)